診療室のひとりごと3

こんにちは!院長の倉田です。

今日は、休日診療の時に出会ったある可愛い男の子の話をしたいと思います。

年末に近い日曜日、休日当番医をしていた時、終わりまであと30分くらいの時間に電話がなりました。

痛みがあるみたいなんですけど、先生どうしますか?

そう歯科衛生士に聞かれたので、電話に出ました。

8歳の男の子で、お昼ご飯を食べようとした後から、痛くて泣いていて、痛み止めも効果ないみたいです。

コロナウィルスの影響で、1年以上会えていなかったおばあちゃんに会いたくて、遠方から車で帰省されていました。

8歳ですが、幼稚園、小学校の検診以外、歯科を受診したことがないそうです。

お口の中を診るだけで大騒ぎ(>_<)

大きな穴が空いていて、簡単に治せそうにない( ;∀;)

「結構前から痛かったんじゃないの?」そう聞くと

ずっと痛かったけど、言ったらお母さんに歯医者さんに連れて行かれると思って我慢してしていたそうです。

お姉ちゃんの歯医者さんについて行った時にお姉ちゃんが泣いているの見て、怖かったのだとか。

お母さんやおばあちゃんもびっくりΣ(゚Д゚)

「せっかく帰ってきたのに何も食べれんやん。ごちそう用意しているのに」

男の子はただ泣いているだけです。

口を開けるだけでも大騒ぎなので、診療時間も終わっていたため、一旦痛み止め効果のあるお薬を塗って帰宅してもらうことにしました。

かかりつけはないので、翌日来院してもらうことにしました。

翌日来院してもらい、いよいよ麻酔から取り組みます。大泣きですが、ちゃんと口を開けてくれる(*^^)v

数回分けての治療にはなりましたが、泣いたり暴れたりしながらも最後にはちゃんとできるようになりました。

遠方の自宅に帰ってから、必ず歯医者に行きかかりつけ医を作ることを、お母さんにも、本人も約束してもらいました。

小学校の検診は大勢の生徒さんをみるため、全てのむし歯を見つけることは難しいです。

子供たちのむし歯は見かけはそうでもなくても、内部が空洞になることもあり、何かのきっかけで欠けると強い痛みが襲ってくるのです。

今回の男の子のように、歯医者に恐怖心があると、行きたくない気持ちから、こういうことになるのだと思います。

年末だったので、お母さんの連絡先を聞いて、痛みが再発したら連絡をもらうことにしました。

「僕は歯医者さんが怖くてたまらなかったけど、僕の初めての歯医者さんは、とても優しくて、良かった。僕は先生が言ったとおり歯磨きもちゃんとするし、歯医者にも行く。もう怖くない」

男の子は、治療のあと、そう言ったそうです。

小さい時に歯医者が怖いところだと認識したまま大人になる人も多いです。

この男の子はその後、定期的に歯科に行っているようです。

全ての治療を頑張ったことを私に見せたかったようで、翌春の帰省時に会いに来てくれました。

彼の初めての歯医者さんになれて本当に良かったです(*^^*)

可愛い(^^)

お母さんとやり取りする中で、犬が大好きとのことだったので、うちの愛犬の画像を送りました。

先生の可愛い犬が見たいと言われて、お互いの愛犬をお母さんを通して送りあいました。

今はもう4年生かな?

元気かな?

歯科衛生士を引き続き募集中です。どうぞよろしくお願い致します。

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