認知症と向き合うということ。

こんにちは!院長の倉田です。

今日は私の義母の話です。私の義母は、とても無口な優しい母でした。お花が大好きで、庭には季節折々の花が咲いていました。

実家にいくと、玄関や洗面所など、各所に花が生けられており、帰る時にはたくさん持たせてくれました。

義母は、若い頃から歯が悪かったようで、私が結婚した頃にはすでに奥歯は入れ歯でした。

入れ歯を使うことに不自由を感じていた義母は、インプラントを入れ、それからは問題なく食べられていました。

もともと物忘れ気味だった母は、どんどん症状が出始めて、病院を受診した頃には、予防のためのお薬では難しい状態になっていました。

私を嫁という認識ではなくなった後も、なかなか磨けなくなった歯ブラシの指導を兼ねて、母を診ていました。

認知症と診断されてからの義母は、人が変わったように、いやいや期に突入し、歯ブラシもほとんどできていませんでした。

認知症が更に悪くなり、嚙むことはおろか、発語もなくなり、飲み込むこともできなくなり、食事はとろみのあるものだけになりました。

施設に入所したため、私が診てあげることはできなくなったのですが、車椅子の移動になる頃には、あちこち歯がかけてしまいました。

義両親はとても仲が良かったので、食べるものなど同じだったはずですが、義父は特にむし歯もなく28本あります。

義父はすごく元気で最近スマホデビューしました。

歯科医師として何もできないまま、義母の認知症と向き合って思うこと

やはり、食の根源となる歯はとても大切なのです。

認知症予防は色々ありますが、まずは自分の歯を見直して欲しいです。

歯科衛生士を引き続き募集中です。どうぞよろしくお願い致します。

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