診療室のひとりごと9(新しい入れ歯と古い入れ歯)
こんにちは!院長の倉田です。
もともと入れ歯を使用していた方が、歯がなくなったり、合わなくなったりして作り変えることがあります。
新しく作った入れ歯は、調整が必要な場合が多いです。
まだ当たるところがあったりすると、食べる時は慣れている古い入れ歯を使って頂くように、古い入れ歯もお渡しします。
私「○○さん、もしまた痛いところがあって食べにくい時は古い入れ歯をケースに入れておくので、食べる時だけは古い入れ歯を使ってくださいね。」
患者様「うん、わかった。食べるときだけね。」
そして次の来院時
患者様「こないだ先生に削ってもらってからだいぶ良いと思ってたけど合わなくて。古いのも使えんとよ。」
診てみると、なんと上下の組み合わせが変わっていました(>_<)
私「組み合わせが変わっていましたね、新しい入れ歯どうですか?」
患者様「これなら大丈夫、私組み合わせ間違ってたかな?」
少し調整した後、患者様の了解をえて、古い入れ歯に印をつけさせていただき、持ち帰って頂きました。
上下とも作り変える場合、認知症とかではなくてもよくあることです。
歯科医師としてもっと説明が必要だったなと反省しつつよくあるからなあと、毎回思っていました。
新しい入れ歯に慣れるために食事の量が減ってしまえば、本末転倒です。なので古い入れ歯を持って帰って頂くことは大切なことだと考えます。
歯科医師としては仕方ないことでも、悩みます。